Madenokoujiのブログ

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葉っぱアートの「リトさん」が😥

「リトさん」のXより

無名のアーティストを大抜擢

「リトさん」の葉っぱ切り絵と出合いは、「リトさん」が作品をSNSに投稿するようになった2020年初頭の事だった。インスタのお勧めに「リトさん」の作品が出てきたのだが、凄いなーとの印象に残っている。夏になり翌年1月の企画を考える必要になった時、「リトさん」の作品が思い浮かんだ。その理由は新年の企画展のテーマが「幸せ百貨展」だったからである。「リトさん」の葉っぱ切り絵の作品は、見た誰をも幸せな気持ちにしてくれるので、ぴったりだと思ったのだ。

その時の「リトさん」は、まだフォロワーも1万人足らずのいわば無名の存在であった。展覧会の企画を考える時に重要視するのは、「子供から大人まで楽しめる事」であった。どんな大人も昔は子供だった訳で、子供だった頃の事が思い起こされるような「リトさん」の作品は、多くのお客様に喜ばれるに違いないと感じた。

 

葉っぱのアートの値段は

では「葉っぱ切り絵作品をいくらで販売するのか❓」が次の問題になった。「リトさん」はそれまでは、SNSのフォロワーから作品のオーダーがあった時に、2万円程で直接販売していたのだ。会社勤めを辞めていた「リトさん」にとって、それは貴重な収入源だったのだ。ただあれだけの緻密さがあり、人を感動させる力のある作品が2万円というのは安すぎると思った。そこで、1点5万5000円から6万6000円の価格を付けさせて貰った。「リトさん」は、「そんなに価格で売れますか❓」と半信半疑であった。これでも控えめな価格と思ったのだが。

「リトさん」は「そもそも、無名の僕なんかの個展に人が見にきて来るだろうか❓」と不安そうだったが、そんな心配は不要であったのだ。「リトさん」の作品を知って1年間に、テレビ番組で取り上げられたりバズったりしてファンが増えていたのだ。ふたを開けてみると展覧会には初日から多くのお客様にお越し頂いたのだ。

 

もう売りたくない

更に展示された30点の作品は、ほぼ完売したのだ。その後、「リトさん」は作品集を出したり、「情熱大陸」を始めとする数々のテレビ番組に出演したりと、大活躍を見せるようになったのだ。それこそ北海道から沖縄まで、全国各地の商業施設やギャラリーで作品展を開催するようになっていた。しかし、「リトさん」は2022年8月の丸善丸の内本店ギャラリーでの展覧会を最後に、作品の販売を止めてしまったのだ。

その理由を「リトさん」は、「どんなに頑張っても1日1作品しか作れない。売って手元から無くなると、各地の展覧会で多くの方に見てもらいたくても、展示する作品が足りなくなってしまう」との理由であった。

そして『展覧会の作品の横にプライス札があると、人はどうしても「この作品は○○円なのか」と値段で作品を見てしまうのだ。もっと作品自体をゆっくり楽しんで欲しい』と話しており、その気持ちも理解できた。しかし、「リトさん」の作品は、所有してくれる人が増えたほうが良いと思い続けていた。展覧会で「リトさん」の作品を見ると、心が温まって幸せな気持ちになるのだ。「その感情を持ち帰りたい、温かい世界観を手元に置いておきたい」と思う人は当然いるはずである。そして、作品を所有した人が、家族や友人とその温かさや幸せを共有する。アートとはそのような広がり方や伝わり方もあると思うのだ。

 

「88万円」は当然の価格

そこで今回、博多阪急で4回目の展覧会を企画するにあたって、「リトさん」に「ぜひ作品を販売させてほしい」とお願いしたのだ。最初は「リトさん」も「絶対に売りたくない」と渋っていたのだが、最終的には「これが最後です」と、販売する5点の制作を約束してくれた。

「リトさん」が今回制作した5点の販売作品に付けた価格は、1点88万円であった。88は、「ハッパ」をかけていたり、末広がりだったり、8を横にしたら無限大だったり。色々な意味があるが、基本的には純粋にこの価格が今の「リトさん」の作品の価値だと思って付けたのだ。

「リトさん」の作品は、単に精巧だから良いという訳ではないのである。88万円は、技(わざ)の価値ではなく表現の価値、見る人に寄り添って勇気付けてくれて、温かい気持ち、優しい気持ち、幸せな気持ちにしてくれる。その表現に対する価格であるのだ。

もしかしたら「リトさん」は、もう二度と作品を販売する事はないかもしれない。この希少な機会に手に入れられた方は、お金に替えられない価値を手中に収めた事になるだろう。

 

私見

私が何時から「リトさん」のファンになったか忘れてしまった。ただ一度実物を見たいと思い、関東圏での展示会の開催をお願いした事を覚えている。そして、埼玉県での小さなギャラリーでの展示会が決まった。家内も一緒に見に行ったが、出来れば気に入った一点があれば購入したいとの下心は当然隠していた。余りにもお客さんが多く残念ながらとても購入には至らなかった。しかし、仄々とした「リトさんワールド」に浸る事は叶ったのだ。また「リトさん」と直接お話しすることができ、多くの作品を創作できるお人柄にも接する事もできた。

今でもほぼ毎日Xでの新作を拝見している。記事にも記載があるが単なる技ではなく、隅々まで見続けると物語が綴られている事を感じる。それが「リトさんワールド」であると私は解釈している。我が家にはフクロウの置物があるが、その隣に唯一の一点を飾れればと思っている。しかし、それは「夢」との結論になってしまいそうである😥

 

参考

lito-leafart.com

 

詳細

toyokeizai.net