Madenokoujiのブログ

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Z世代は「これまでの日本」を見捨てるか❓

Z世代が既存の体制に反抗し、「✕✕ハラスメント」と決めつけて否定する傾向があるが、その後どうするのか、どうすれば風通しのいい社会ができるのかを考える必要がある。

明治維新から156年経った今でも、日本社会のしきたりには明治以前のものを多く残している。明治時代の日本は西欧の学問・技術・制度を取り入れてきたが、その自由・自立・法治の精神は学ばなかったのだ。

明治は日本の仕組みに大きなねじれを残した。明治の「帝国憲法」は、立憲君主制を装って国会を開設したが、これは列強に不平等条約を改正させるための格好付けであった。明治維新で、科学・学問の多くがヨーロッパから輸入された。

日本の敗戦と米軍による占領には、プラスになる面もあった。しかし、米軍の占領は、日本に幾つかの大きなねじれを残した。それは米国が悪いのではなく、米国が占領を終えたにも係わらず、我々が変えていないし変えられないでいるからだ。

日米安保」によるねじれもある。米軍占領は1951年9月に終わり「サンフランシスコ平和条約」が調印されて、日本は主権を取り戻した。しかし、その主権がどこにあるかは不明確になっていた。

憲法第九条も、原案は米占領軍側が提示してきた草案に沿ったもので、本質は日本の武装解除に平和主義の哲学を塗したものだ。しかし憲法九条は日本人の多くにとって、徴兵・重税無しにぬくぬくと平和を味わえるこの上なく良い取り決めであった。

安倍政権が2015年、所謂「安保関連法案」を採択し国防費の増額を図り始めた。これで状況は大分変わったが、今度は若者達が自衛隊に志願しなくなったのだ。これらの問題を解決するためには、日本社会全体での深い洞察と理解が必要になると思われる。

戦後の米ソ対立は、日本社会に「保守・革新」という現実から遊離した不毛の対立をもたらすことになった。一方で、既存の体制を否定する「革新」勢力が存在するようになった。

また日本の選挙制度は西欧から移入されたもので、その実効性が大いに疑問視されたこともある。政党や候補者は、建設・輸送・医療・農業など、力は以前より弱くなったと言っても、侮れない集票力を持つ業界団体・労組・地元の県議・市議に票集めを依頼している。

Z世代は、これまでの社会・政治・経済のインフラが、ダサく・うそっぽく・非合理で不条理なものに見えるのだ。彼らはこれに「✕✕ハラスメント」という帽子を被せて炎上させる。しかし、Z世代には「解放」されている若者が多い。自分で考え、表現し、動いていく人間を作る「ゆとり教育」のプラスの産物として見られる。

近代の世界は、主権国家を基本単位として回ってきたが、その国家が溶融する兆しを見せている。また「近代」を支えてきた価値観も、建前と現実の間に差があることを露呈しつつある。

今の東京を歩いていると、日本の先端部分は多国籍化と言うか、地球人化しつつあると感じられる。そして、こうした意識と知識水準の高い人類ならば、どんどん日本に定住して貰えば良いと語るのだ。

これらのねじれを、Z世代が全て解決することは期待していないが、「✕✕ハラ」でこれらを片付けるべきではないとされている。地球人、「AI」が作る社会を日本は外国を真似る訳にはいかない。日本は自前の価値観、自己流を目標に設定すべきと結論付ける。これは、日本が直面している課題とその解決策に関する深い意味合いを提供しているのだ。

 

詳細

gendai.media

 

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私見

各世代の一般的な定義を下に示す。

Z世代は保守的な価値観を持っており、消費意識も「失敗したくない」という保守傾向が強く、事前に情報収集して選択的な消費をすると言われる。一方で自分の好きなヒト・コト・モノにはお金をつぎ込む。「消費の聖域」=「推し」を持ち、前世代と比べて特徴的である。「コストパフォーマンス」・「タイムパフォーマンス」についても敏感であることがよく表現される。Webの活用に慣れたZ世代は、他者の失敗や成功を共有し、そこから効率よくゴールに達する高い生産性と効率性を持っている。

消費意識・行動に関しては、企業発の公式情報よりもユーザー評価を重視し、自らも商品・サービスの評価を発信し、CtoCでの情報交換が活発であることも特徴的である。

コミュニケーションの特徴としては、「気の合った仲間さえ分かってくれれば良い」として、仲間の外に対しては自己主張することに消極的である。オープンで風通しの良い人間関係がZ世代の「好き」に強く繋がり、この点が秀でた専門性や能力を発揮して貰うために重要である。仕事では曖昧な指示や「普通はこうだろう」のような暗黙の了解、忖度といったものは好まないようだ。

タイトルの『Z世代は「これまでの日本」を見捨てるか❓』に関して、68歳の私の見解としては、Z世代は過去を真似るのではなく、未来の魅力的なターゲットを得るため積極的な行動を選択するように考える。従って、『「これまでの日本」を見捨てる』のではなく、『「これまでの日本」の失敗』を糧に新たなる輝く日本を創ってくれるのではないかとの特別な思いを持つ🤔