Madenokoujiのブログ

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「5年生存率半数以下のがん」の早期発見❗

歌手の大橋純子さんが2018年3月に食道がんを公表し、そこから約5年8カ月後の今年11月9日に帰らぬ人となった。

国立がん研究センターが2019年に公表したデータでは、がんの5年生存率は前立腺がん98.8%、乳がん92.2%、子宮内膜がん82.2%と、医療の進歩により高まる傾向がある。

しかし、まだ生存率が低いがんもある。5年生存率が50%以下のがんは、食道がん,すい臓がん,胆道がん,肝臓がん,肺がんである。肺がんとすい臓がんは、女性のがん死亡数で2位,3位と上位になっている。

これら5年生存率の低いがんは、なぜ低いのか❓

一つは症状が出にくいこと。体の表面にできる皮膚がん、しこりなど触ってある程度わかる乳がん甲状腺がんに比べると発見しにくい点があげられる。

また、生存率が低いがんは初期には殆ど自覚症状がないのだ。特に肝臓,胆道,すい臓のがんは早期発見がまず難しい。

もう一つは治療が難しいことがあげられる。大腸がんは切除が上手くいけば治る可能性が高いが、5年生存率が50%以下のがんは、見つかって手術をしても再発,転移して、完治させることが難しいのである。

 

「5年生存率50%以下がん」は定期的検査が必須

早期発見に繋がる手立てはないのか❓

 

・すい臓がん

すい臓がんの相対生存率は9.9%である。発症の危険因子は、家族に過去すい臓がん罹患者がいる,糖尿病,肥満,喫煙,コンビニ食が多いなどがあげられる。不安がある場合、肝胆膵内科や消化器内科を受診すること。早期発見に役立つ検査は、超音波検査と血中アミラーゼ検査である。

すい臓がんは女性に多い。症状が非常に出にくいため、健康診断を受けるしか早期発見の方法はない。すい臓は自治体のがん検診にもないので、定期的に人間ドックやがんドックの受診が必要である。

特に糖尿病の人はすい臓がんのリスクが、約2倍になるとのこと。危険因子に思い当たる60歳以上の人は、最低年1回は腹部超音波検査と血中アミラーゼ検査が必要である。それですい臓がんが直ぐに見つかる訳ではないが、発見の糸口になることもある。

背中や腰が痛くなる症状もあるが、大抵の人は整形外科を受診する。それで骨のレントゲンを撮っても異常がない。整形外科だと内臓は見ないので原因も分からない。1年位腰が痛いと色々調べて、最後にすい臓がんだったということもある。従って腰が痛い時には内臓の病気かもとのことも知っておいたほうがよい。その結果、早期に見つかる可能性があるかもしれない。

未然に防ぐ方法は❓

予防法としては、欧米型の食生活がすい臓がんのリスクを高める。そこで、肉や油を控えめにし、野菜中心の和食が良いのだ。

 

・胆道がん

胆道がんの相対生存率は28.6%である。発症の危険因子は特徴なく、誰でもなる可能性がある。不安があれば、肝胆膵内科や消化器内科を受診すること。早期に発見するには超音波検査が該当する。

健診で偶然に見つかる以外には、早期発見は難しい。また、胆道がんになりやすい人の特徴がないので、余計怖いのだ。早期症状は殆どなく、黄疸などの症状が出る頃には既に進行している可能性が高い。50歳以上の人には人間ドックを強く勧める。

 

・肝臓がん

肝臓がんの相対生存率は37%である。肝炎ウイルス由来の場合、性行為や血液感染が危険因子となる。脂肪肝由来の場合は、肥満や中性脂肪過多が危険因子である。不安があれば、内科を受診すること。早期発見に役立つ検査は、肝炎ウイルスの場合は保健所や献血が該当する。脂肪肝の場合は、超音波検査や血液検査になる。

B型肝炎C型肝炎に感染すると、肝臓がんのリスクは上がる。血液製剤由来はもうほぼないが、血液感染や性行為での感染は有り得る。保健所や市町村から委託されている診療所や、また献血でも肝炎ウイルスのチェックを無料で受けられるので、心配がある場合は利用を勧める。

また、飲酒によるアルコール性の肝炎・肝硬変が原因のこともある。ただ、お酒をあまり飲まない人も、肥満やメタボで脂肪肝になり、NASHと呼ばれる非アルコール性脂肪性肝炎になる可能性がある。これが最近肝臓がんの原因として注目されている。

 

肺がん,食道がんは、特殊検査の早期発見がカギ

・肺がん

肺がんも早期では症状が出にくいので、検診を受けるしかない。

肺がんの相対生存率は45.2%である。発症の危険因子は、ヘビースモーカーや副流煙を吸う環境に長くいることである。不安があれば、呼吸器内科を受診すること。早期発見には、低線量CT,全身MRI自治体の肺がん検診などになる。

40歳以上は、自治体の肺がん検診を無料で受けられる。肺がんには4つほど種類があり、そのうちの腺がんは女性に多く、たばこを吸わない人も発症するので50歳を過ぎたら検診を勧める。レントゲンに写らない小さながんの発見には、低線量CTや全身MRIの検査が有効である。

 

食道がん

食道がんの相対生存率は46%である。発症の危険因子は酒,たばこ,65度以上の熱い飲食物などがあげられる。不安があれば、消化器内科を受診すること。早期発見に役立つ検査は、内視鏡検査,NBI(狭帯域光観察)などになる。

飲み込みづらい,胸の奥がチリチリする、との症状が出たら、もうステージ3や4に進行している可能性が高い。

心配があれば大病院にはNBIがあり、早期の食道がんも発見できる検査方法である。

アルコールで顔が赤くなる人やお酒が弱い人が毎日飲酒するのも、食道がんになりやすい。そんなリスクの高い人は、NBI検査ができる病院を選択すること。

熱いコーヒーやお茶を飲む人も、食道がんのリスクが高い。朝急ぎがちな人は、氷を入れてぬるくして飲むことがお勧めである。

 

どのがんも、危険因子を知っておくことが重要である。そのうえでリスク要因がある人は、定期的に検査を受けるべきである。

 

私見

約2年間母の介護のため、健診を受診しなかった。自宅に戻った翌年の検診で、肺がんの検査でNGの結果になった。

今このように書けているのは、3回のCT検査と検査入院して実施した最後の気管支鏡検査の結果、肺がんではないとの結果が得られたからである。

この内容については、下記にて投稿しているので参考にして下さい。

madenokouji358.hatenablog.com

その後今年10月のCT検査でも特に問題はない。来年のCT検査で問題がない場合は、毎年の健診の受診を指示されている。

母の介護前は毎年健診を受診しており、胸部検査では「石灰化」の指摘はあったが特に問題はなかった。また、母の介護中も特に異変は感じていなかったが、自宅に戻った際の健診で突然上記NGとの結果になった🫁

 

詳細

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