Madenokoujiのブログ

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カラスと目が合ったら「見続けろ」👀、ゴミ被害を防ぐ対策❗

カラスってどんな鳥

童謡にも歌われ、日本では古くから親しまれているカラス。

しかし、そもそもカラスとはどのような鳥なのか❓

 

🟦頻繁に目にするカラスは2種類

カラスとは「カラス科」の鳥の総称であり、固有の鳥を指すものではない。日本には10種類のカラス科の鳥が生息しているといわれ、生態や姿形は微妙に異なる。色も必ずしも黒とは限らず、オナガやカケスのように明るめのカラーの鳥もいる。

私たちがいわゆる「カラス」として認識しているのは、「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の2種類である。一目で見分けるのは困難だが、それぞれ違いはある。

 

🔷ハシブトガラス

その名のとおり、くちばしが太く湾曲したカラスである。最も特徴的なのは、その額。丸くこんもりしていて、厚みがある。「カアカア」と澄んだ鳴き声が聞こえたら、おそらくハシブトガラスだ。

・体長:約56cm

・移動方法:ぴょんぴょん跳ねる

・分布エリア:アジアの東南から極東

・食性:雑食

・好物:肉類・樹木の種子

ゴミ被害を引き起こしているのは、主にハシブトガラスである。本来は森林に暮らすカラスだが、都市部の構造を上手に利用しており、今や都市部が生活圏となっている。

 

🔷ハシボソガラス

こちらは、くちばしが細く真っ直ぐなカラスである。ハシブトガラスのような額の厚みはなく、「ガアガア」とダミ声気味に鳴く。

・体長:約50cm

・移動方法:2本足を交互に出して歩く

・分布エリア:主にユーラシア大陸

・食性:雑食

・好物:昆虫類

ハシボソガラスはゴミを狙う事はまれなものの、農作物を食べ荒らす事で知られている。農業を営む人からはハシブトガラスと同様に忌避される。

 

🟦視力がよく嗅覚はほぼない

カラスの視力は、人間の5倍もあるとか❓

目の構造はズームレンズに似ており、遙か遠くの物もはっきりと見える。高い建物や木の上からでも、ゴミ袋の生ゴミを見逃す事はない。また人間が赤・緑・青の3色しか認識できないのに対し、カラスは「紫外線」を含む4色を認識可能である。人間にとっては7色に見える虹も、カラスの目を通すと14色に見えるとの事だ❗

ずば抜けた視力を持つ反面、カラスは臭いには鈍感である。カラスの嗅球(臭いの処理に関わる脳神経)は非常に小さい上、鼻に伸びる嗅神経も狭く細いといわれる。嗅覚はほぼないに等しく、「イヤな臭いで撃退する」などの方法は効果がない。

 

🟦とにかく賢い❗

カラスが厄介といわれるのは、ものすごく賢いのだ。「鳥頭」などという言葉があるが、カラスは記憶力がよい鳥である。100カ所以上にエサを隠しても、きちんと覚えているのだそうだ❗

またカラスは、人の顔を覚える事も得意だ。万が一人間から危害を加えられた場合は、その人間の顔を覚えてグループ間で情報を共有できる。つまり1羽のカラスに嫌われると、グループのカラス全てに嫌われる可能性もあるようだ。

カラスが賢い理由については、「体に対する脳の比重が大きいため」などと言われている。カラスの賢さを体と脳の比重を数値化した「脳化指数」で比較してみる。

・カラス:0.16

・鶏:0.03

・ネコ:0.12

・イヌ:0.14

カラスの脳化指数はイヌ・ネコよりも高く、知能も高いと推察できる。同じ鳥類である鶏などと比較すると、その差は歴然だ。

 

カラスについて気になる5つのQ&A

ここからは、カラスについての気になる疑問をチェックしてみる。

・カラスが人を襲う事があるのはなぜ❓

・黄色が嫌いなの❓

・カラスは夜だと目が見えない❓

・なぜ街中にカラスがいるの❓

・なぜ「不吉」といわれるの❓

カラスについての噂や疑問を検証する事で、カラスへの理解も深まる。

 

🟦カラスが人を襲う事があるのはなぜ❓

前述のとおり、カラスは非常に賢い鳥である。カラスを追い払おうとしたり追いかけ回したりすると、顔を覚えられて攻撃される事があるかもしれない。

特に3~7月頃は、カラスの繁殖期。巣でヒナを育てているカラスは非常に神経質になっている。うっかり巣のそばに近づいてしまうと、威嚇されたり襲われたりする事もある。

カラスは木の上・電柱の上に巣を作る傾向があるため、高い木や電柱の近くを通る時は要注意である。「襲われるかも」という時はカラスから身を隠すべきである。「カラスの巣があるかも❗でもそばを通らなければならない❗」という時は、傘をさすのが効果的である。頭部がカラスに見つからなければ、襲われにくくなるようだ。

またうっかりカラスと目が合ってしまったら、逸らしてはいけない。目を逸らすと、カラスに攻撃のスキを与えてしまう。目線をしっかりと合わせたまま、ゆっくり距離を取るようにする。

万が一カラスに攻撃されてしまった場合は、ひとまず病院に行く事が賢明である。ケガそのものはたいした事がなくても、雑菌などが入り込んでいる可能性がある。

 

🟦黄色が嫌いなの❓

「カラスは黄色が嫌い」などと言われるが、全くの迷信である。カラスについては様々な実験が行われているが、特定の色を忌避する傾向は見られないという事が定説となっている。「カラスは黄色が嫌い」といわれる根拠は、カラスを忌避するために使われ始めたゴミネットが黄色かったためだと言われている。このネットは紫外線カット機能が付いていて、カラスの色彩感覚を混乱させたとの事。一時的にカラスが寄り付かなくなった事から、「カラスは黄色が嫌い」と認知されるようになったようである。

 

🟦カラスは夜だと目が見えない❓

暗いところで視力が落ちる事を「鳥目」などと言うが、これは鶏限定の話である。カラスを含む一般的な鳥は、夜でも視力が落ちる事はない。基本的にカラスは、夜の暗がりでも昼間と同様に動く事が可能だ。一説によると、夜のカラスの視力は夜行性のフクロウと同じくらい良いとの情報もある。「暗いうちにゴミを出せば、カラスに見つからないだろう」などと考えるのは大間違いである。

 

🟦なぜ街中にカラスがいるの❓

カラスが街で暮らすようになったのは、ゴミを漁ればエサが手に入るためである。野山の環境が破壊され、カラスに限らず野生動物はエサを得るのが難しくなってきた。都市部で暮らせばエサに困る事はなく、悠々自適に暮らせるのだ。

また都市部には、カラスの天敵であるタカやフクロウといった動物がいない。神社などには大きな森もあり、巣を作る場所を探すのも簡単なのだ。巣作りに必要な道具も手に入れやすく、都市部での暮らしはカラスにとって非常に快適と言える。

東京都ではカラスの数が増えすぎた事によるカラス被害が大きな問題となった。2000年代初頭では、東京23区から50km圏内には約8万羽ものカラスが生息していたと言われている。東京都は2001年よりカラス対策に本腰を入れ始め、現在カラスの生息数は減少傾向にある。2001年に都内に約36,000羽いたカラスは、2022年時点では約8,700羽となっている。

 

🟦なぜ「不吉」といわれるの❓

カラスが「不吉」などと言われるのは、「群れる習性」の影響が大きいのではと考えられている。カラスは「集団ねぐら」を形成する習性があり、秋から冬にかけて様々な群れが集まって巨大な群れとなる。群れは数百羽から数千羽、多いところでは1万羽にもなる事があるようだ。真っ黒なカラスが群れて空を飛び回る様子は、不気味だし怖い。「黒」という色も縁起がよくないとされ、忌避されるようになった。

一方で日本では、カラスを神聖な鳥とみなす傾向もある。

古事記」・「日本書紀」にも登場する神武天皇の東征では、八咫烏(やたがらす)が熊野から大和までを道案内したとされている。熊野にある「熊野那智大社」では、八咫烏が導きの神様・交通安全の神様として祀られているのだ。

よくよく考えてみれば、日本サッカー協会のシンボルも真っ黒な八咫烏である。日本では、カラスについて悪いイメージばかりではないのだ。

 

カラスがゴミを漁る

被害に遭わないようにするにはどうしたら良いか

カラスの被害で困るのは、ゴミを漁られてしまう事。周辺にゴミが散らかって目も当てられない状態となる。カラスのゴミ被害に遭わないようにするには、どのように対策すればよいか❓

 

🟦とにかくゴミの中身が見えないようにする❗

カラスは目で食べ物があるか・ないかを見分ける。ゴミを出す時は新聞紙などで覆い、中が見えないようにする。生ゴミが外から見える状態だと、カラスのターゲットにされてしまう。ネットでゴミを隠すのは有益だが、すでにカラスはネットの下にゴミがある事を知っている事がほとんど。ネットをただかぶせただけだと、ネットをめくってゴミを漁られる。ゴミを出した後は、ネットをきちんと中まで入れ込む事。ネットの端をブロックなどで押さえておくと安心である。

 

🟦鷹匠を呼んでみる方法も

カラスは賢く大きな鳥だが、空の王者・タカにはかなわない。カラスをどうにか排除したいと考えるなら、鷹匠(たかじょう)を雇うのも1つの方法である。鷹匠はタカを使ってカラスを追い払うため、道具や薬剤は必要ない。騒音もなく、エコ&環境にやさしい駆除方法である。カラスは、本能的に猛禽類を恐れるようだ。ゴミ出しエリアを「危険」と認識させられれば、カラス被害は収まる可能性もある。

 

まとめ

カラスへの被害対策が難しいのは、カラスが賢いことや「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」で守られている事などの理由がある。ゴミ被害に遭った人の中には、キラキラした物をぶら下げたり忌避剤を使ったりした人もいるかもしれない。しかし、いずれのケースもカラスが驚くのは最初だけである。脅しだと見破られれば、ゴミ被害は再発してしまう。

ゴミ出しについては一人ひとりがゴミ出しのルールを守る事・中身が見えないようにするなどをして対応するしかない。あまりにもカラス被害がひどい・騒音・襲撃のトラブルがあったなどの場合は、自治体や専門業者に相談するのも一つの方法である。

 

私見

カラスのゴミ対策を調べてみると、次の3点が重要なポイントと思われる。前記と重なる内容もあるが、注意点を追記した。

・ごみを隠す:封じられたゴミ容器や箱を使用し、特にフタがしっかり閉まるタイプの容器が効果的のようだ。

・ルールに基づいたゴミ出し:収集日の前日や、夜間にゴミを出すと長時間ゴミが放置されるため、カラスにエサを探す時間を与える事になる。そこで、ゴミ出しのルールを決め、例えば「ゴミ出し時刻を朝に設定し、短時間でゴミ収集を完了」のようにすると、効果的のようだ。

・エサとなる生ゴミを減らす:「食品ロス」ゼロを目指し、食品を「買いすぎない」「使い切る」「食べきる」事を心掛け、生ゴミを減らす。

 

カラスは賢い鳥であり、新たな対策に適応してしまう事がある。そこで、複数の対策を組み合わせて使用する事が効果的である🤨

 

出典

asoppa.com