Madenokoujiのブログ

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見た目の健やかさは、腸内環境の影響大❗

人に与える印象を良くするにはどうすれば良いのか❓

消化器内科医の江田証氏は「見た目の健やかさには、腸内環境が大きく影響している。腸で活発にセロトニンが作られている人は、姿勢が良くなり表情も明るくなる」との事。

 

■「見た目」の影響力は想像以上に高い

人の第一印象の55%は「見た目」で決まる、有名なメラビアンの法則だ。

ビジネスの世界では、「成功している人は見た目が良い」「見た目が良い人ほど年収が高い」などと言われる。「収入が高ければ質の良いものを身に付ける事ができるからではないか」という見方もあるが、本質を突いていない。

これは、その人の内面からにじみ出る見た目の健やかさが、仕事の評価や成功にも大きなプラスの影響を与えているという意味なのだ。

健康的で生気にあふれ、活力がみなぎっている人は、それだけで「仕事ができそう」「頑張ってくれそう」という印象になる。実際はそれほどでなくても、そうした評価や信頼が人を育てる事も少なくない。逆に、いつ会っても顔色が悪かったり元気がなかったりでは、実はすごく優秀であっても「大丈夫かな」「任せられるかな」といったネガティブな印象を持たれがちだ。

もちろん「人間は見た目が全てではない」し、「外見だけでは分からない」事も多い。人の真価は、誠実さや心の美しさなどの人間的美徳、内面に秘めた情熱や志にあると信じる。しかし、外見という「情報」によって周囲に与える印象やもたらす感情が左右され、判断や評価などが大きく変わってしまうのも、「現実」なのだ😐

 

■若々しく健康そうな外見は「第4の資産」

近年、健康的な見た目や若々しく見える外見は「第4の資産」と言われる。

ちなみに第1の資産は、現金や貯金、有価証券、不動産などの固定資産といった「経済的資産」。第2は、その人が獲得してきた学歴や知識などを指す「個人的(教養的)資産」。第3は、人生のなかで築いてきた人脈やネットワークなどの「社会的(人的)資産」を指す。見た目の良さや外見的魅力というファクターは、これらに次ぐ4番目の資産と考えられるのだ。

「見た目」にはファッションやメイク、アクセサリーや持ち物などを身に付ける事で得られる「装飾的な見た目」と、人柄や性格、心身の状態が外見に投影される「本質的な見た目」の2つがある🙂

 

■腸内環境の悪化は時として外見に顕著に現れる

もちろん装飾的な見た目も軽視できないが、人生における「資産」としてより重きを置くべきは後者の「本質的な見た目」である。なぜならそこには、その人の「健康状態」が如実に反映されるからだ。

見た目が良いのは、心身ともに健康であることの証し。つまり「第4の資産=見た目」には、豊かな人生に不可欠な「健康」という資産も含まれているのだ。

老化速度を速める要素の一つに、「見た目が老けて見える事」が挙げられている。つまり、見た目は寿命まで影響を与える事が明らかなのだ。

そして、その見た目もまた「腸内環境」によって大きく左右される。腸の不調が外見にも現れてくるのだ。IBS過敏性腸症候群)やSIBO(シーボ/小腸内細菌異常増殖症)は内視鏡検査などでは「見た目」に異常が認められない機能性疾患だが、腸内は異常無しでも外見にそれらしき兆候が出る事がある。

腸内環境の悪化や腸の不調は、時に腸そのもの以上に体の外側である「見た目」の方に大きな影響を与える。人生を豊かにしてくれる「第4の資産=健やかな見た目」を形成するためにも、腸の乱れを整える意識と取り組みが大切なのだ🤨

 

■姿勢を維持する力とセロトニンの関係

腸と脳とのつながり(脳腸相関)には、「セロトニン」が関係している。セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、ドーパミンノルアドレナリンを制御し、イライラや「キレやすさ」を抑え、精神を安定させる働きをする。このセロトニンの9割が腸(小腸粘膜にあるクロム親和細胞〈EC細胞〉)で作られている。

更にこのセロトニンは、私たちの体にある「抗重力筋(こうじゅうりょくきん)」とも深く係わっている。

抗重力筋とは、読んで字の如く「地球の重力に抗う筋肉」の事。顔や首、腹部や背中、足など全身に張り巡らされ、伸縮しながら体の歪みを強制して姿勢を維持するための筋肉だ。瞼が自然に落ちてこないのも、首が垂れてこないのも、目をパッチリ見開けるのも、口角を上げて笑えるのも、そもそもまっすぐ立っていられる事自体、抗重力筋の働きがある為なのだ。

そしてセロトニンには、この抗重力筋を刺激して働きを活性化する作用がある。逆に言えば、セロトニンが足りないと抗重力筋が充分に機能しない事になる😑

 

■顔の抗重力筋が緩むと暗くて眠そうな表情になる

セロトニンのメイン生産工場である腸の状態が悪化すると、セロトニンの生成にも支障が出て十分に分泌されなくなる。その結果、セロトニンの抗重力筋への作用が少なくなって機能が低下し、体の歪みを修正できなくなる。

首や背中、腰の抗重力筋(体幹の背側筋などの姿勢保持筋)が緩むと、背中が丸まって猫背になる。顔の抗重力筋(頬筋、眼瞼挙筋、咬筋)が緩むと、顔面の筋緊張が低下し、まぶたが落ちてきて眠そうな表情になったり、口角が下がって陰うつな表情になったり、口元が弛緩(しかん)してだらしない印象になったりする。

また、腸の具合が悪いと無意識におなかを守るような姿勢をとるため、つい猫背になる。脳腸相関とセロトニン(幸せホルモン)不足によって、腸の不調や自律神経に悪影響を及ぼし、メンタル面の安定を欠いて表情がより暗く、陰うつになる。

いずれにせよ腸内環境が乱れると、様々な要因によって姿勢にも表情にも、「締まり」がなくなり、見た目の印象が大きくネガティブに傾くのだ。

腸内細菌が産生するセロトニン血液脳関門を通過しないため、脳内に直接作用しないが、脳内のセロトニンの量を調節する事で全身状態に影響を与えることが分かっている😥

 

■便秘が続くと肌荒れが起きるメカニズム

見た目の印象を左右する重要なポイントのひとつが「肌」だ。

肌、つまり皮膚は、もともと身体の調子が反映されやすい器官なのだが、とくに腸には敏感で「肌は腸の調子を映す鏡」などと言われる事も多い。

腸内環境が乱れると腸の粘膜でしっかり栄養分の吸収が行われず、全身に十分な栄養が行き渡らない。皮膚も「栄養不足」になってトラブルに見舞われ易い。

皮膚の細胞に栄養が足りないとターンオーバー(皮膚が古い細胞から新しい細胞に入れ替わる代謝の事)に支障が出て代謝が滞り、やはり肌の状態を悪化させてしまう。

また、腸内細菌のなかでも善玉菌の代表格として知られる「乳酸菌」には、皮膚の角層に作用して水分保持をコントロールし、適度な潤いを保つ保湿機能がある事が分かっている。きめ細やかな瑞々しい美肌は、良好な腸内環境によってもたらされるのだ。

だが逆に、腸内の「治安の悪さ」もまた、すぐに皮膚の状態に反映されてしまう。腸内フローラのバランスが崩れて、たくさんの悪玉菌がのさばる状態に陥ると、腸内の消化物を腐敗させて「フェノール類」と呼ばれる有害物質を作り出す細菌が増えてくる。

このフェノール類は皮膚にとって実に厄介な成分だ。フェノール類は腸粘膜から吸収され、血液に乗って全身をめぐるのだが、その多くは尿として体外に排出される。

しかし排出されなかった一部が皮膚まで到達し、そこで蓄積されると表皮細胞に悪影響を与えて、皮膚のくすみや乾燥、肌荒れなどのトラブルを引き起こすのだ。

便秘になると肌荒れが酷くなる。この定番ともいえる肌の悩みは「便が大腸内に長時間とまどっている(便秘)と、便の腐敗が進んでフェノール類が生まれる」というメカニズムにその一因があると言える😯

 

■「赤ら顔」の裏は小腸での細菌増加の可能性大

更に、本来細菌の数が少ないはずの小腸の中で細菌が爆発的に増えすぎてしまうSIBOに罹患(りかん)している人には、「酒(しゅ)さ(ロザケア)」が多い傾向がある。酒さとは、顔のほおや鼻、おでこや眉間といった部分に、紅斑(赤み)やほてりなどが生じる、いわゆる「赤ら顔」と呼ばれる皮膚疾患の事。ダイアナ元イギリス皇太子妃やクリントンアメリカ大統領なども酒さに悩んでいた事で知られている。

そして酒さによる顔の赤みの症状が見られる人は、そうでない人と比べてSIBOになっている確率が10倍近く高いという結果が得られている。また、酒さに悩む人の45~65%はSIBOを併発しているというデータもある🥵

 

■健康な腸なくして美肌はない

皮膚から盛り上がった赤い発疹に銀白色の鱗屑(りんせつ)(うろこ状の垢)が付着し、それがはがれ落ちる「乾癬(かんせん)」という皮膚疾患があるが、乾癬患者の21%にもSIBOの併発が認められる。しかもその患者にSIBOの治療を施したところ、明らかに乾癬の症状に改善が見られたと言う。

他にも、中国の研究では、「脂漏性皮膚炎(小鼻周辺や頭皮など皮脂の分泌が多い皮膚に発生する炎症)」の患者にかなり高い割合で、SIBOをはじめとする腸内フローラの不調が有った事も報告されている。

先の「便秘と肌荒れ」しかり「SIBOと皮膚疾患」しかり、腸の好調不調は皮膚(肌)の健康状態に大きな影響を与えている。これを、「腸皮膚相関」と言う。

腸皮膚相関が報告されている疾患は、前述した乾癬以外にも、ニキビ(尋常性ざ瘡)、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹(じんましん)など多数ある。

健康な腸が無いところに美肌なし。肌と腸には深いつながりがある事を覚えておいて欲しい😮

 

■栄養が十分に吸収されないとパサパサ髪になる

外見に関する悩みで女性に多いのが「肌」なら、男性なら「髪の毛」。且つては、髪の毛の悩みは男性の「専売特許」に近いイメージが有ったように思う。

だが今や、髪の悩みに男女の区別など無くなってきている。薄毛や抜け毛だけではなく、コシや張りのない髪、ツヤのないパサパサな髪など、現代人の髪の毛の悩みは尽きない。

そして男女を問わず起こり得る「髪の毛にまつわるエトセトラな問題」の一因も、「腸内環境、腸内細菌」にあると考えられている。

そこで指摘される原因は、肌のトラブルと同じメカニズム、つまり腸内環境の乱れによる栄養素の吸収機能の低下だ。

腸から体内に取り込まれた栄養素は全身に運ばれる。栄養素が十分に足りていれば、隅々まで行き渡るのだが、吸収が不十分で量に限りがある場合、当然ながら生命の維持に直接かかわる臓器・器官が優先される事になる。

髪や頭皮も大事な器官ではあるが、命に関わるという観点では残念ながら優先度はさほど高くない。もし腸の不調で栄養吸収に支障が出れば「後回し」になるか、配分量が少なくなってしまう。そのため髪に十分な栄養が届かず、抜けたり、ツヤがなくなったり、パサついたりといったトラブルが起きてしまうのだ。便秘や下痢の症状があると「爪」が変色したり、割れやすくなったりするのも同じ理屈だ。

病気を防ぎ健康を維持し健康長寿を達成するためにも、きりっとした姿勢や輝く笑顔を作り、肌や髪をイキイキとさせ、「見た目」という「第4の資産」を形成するためにも、腸内環境を整える事がいかに大切な事であるかが分かる😊

 

■腸内環境を整える方法

腸内環境を整える方法で重要なポイントは、腸内での善玉菌の割合を多く保つ事だ。腸の状態が良くなると悪玉菌は棲みづらくなり、反対に善玉菌は快適に働けるようになる。善玉菌を増やして、腸内環境を改善していく事が必要だ。

まず、善玉菌を増やす方法としてあげられるのは、「乳酸菌を摂取する事」だ。乳酸菌は善玉菌の一種で、糖類を分解して乳酸を作り出す。この乳酸菌を摂取する事は、腸内の善玉菌に援軍を送る事になる。そして、この乳酸菌を元気にする方法に「オリゴ糖と食物繊維」の摂取がある。オリゴ糖と食物繊維は、腸内を乳酸菌が働きやすい環境に整えてくれるためだ。

また、腸内環境を整える方法には、「腸そのものを整える生活習慣」があげられる。これは、適度な運動や十分な睡眠時間、朝食を抜かさない事などだ。

・適度な運動:体の振動や筋肉の動きが腸内の便の動きをサポートする

・十分な睡眠:朝起きた時に便をS状結腸まで送る

・朝食を食べる:理想的な排便タイムの訪れ

乳酸菌を摂りながら、規則正しい生活をする事で、腸を整え健康な体をつくろう😃

 

■追記

ヨーグルトなどの食品に含まれる乳酸菌は、9割が大腸に届く前に、胃酸で死んでしまうようです。最近「生きて腸に届く」と宣伝の商品もよく見かけますが、生きて腸に届いたとしても、これらの善玉菌は私たちの体を通過するだけで、定着しないようです。

同じ善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維は、胃酸で消化される事なく大腸まで届きます。更に、水溶性食物繊維は、様々な種類がいる善玉菌たち全てのエサになるので、とても効率が良いようです。ですから、腸活として気軽に食に取り入れるものとしては、水溶性食物繊維がイチオシのようです。水溶性食物繊維の多いのが、ネバネバしている食べ物です。大和芋、長芋、オクラ、とろろ昆布などで多く摂れます。納豆も効果絶大です。野菜ではごぼう、アボカド、にんじん、きゃべつ、セロリなど。果物ではりんご、プルーン、いちじく、いちごに豊富に含まれているようです😃