Madenokoujiのブログ

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憎まなければ、がんは悪化しない👍

がん細胞に尋ねてみるといい

30代、40代で夫婦ともに働いているケースは多い。しかも、この世代は仕事が忙しくなりがちで、自分の子供にばかりかまってはいられないのが実情だ。そうかといって、子供のことを放ってはおけない。それで、つい習い事をさせることで親の責任を果たしたつもりになっているうちに、子供が問題を起こしていることに気付いて慌てる。

「がん患者」やその家族が悩みを打ち明けるがん哲学外来でも、そんな話をよく聞く。その時、「がん細胞に尋ねてみるといい」とアドバイスする。

実は、「問題を起こす困った子供」と「がん細胞」は、とてもよく似たことをするのだ。一例を挙げると、困った子供は自分勝手な理由で家族をだましたり噓をついたりするが、「がん細胞」も同じことをする。人体の中に「がん細胞」が発生すると免疫細胞がこれを排除するのだが、「がん細胞」は免疫細胞をだますために自分が正常細胞である振りをするのだ。

このように、困った子供と「がん細胞」のすることはよく似ているのだが、その対処法もよく似ている。従って、あなたが子供のことで悩んだ時と同じように、以下のように考えると答えが出し易くなる。

「がん細胞ができた時、どうすればいいのか❓」

 

憎まなければ、がんは悪化しない

がんの専門家は以下のように答える。

『もし、「がん細胞」を止められるのなら止めるのがいい。でも止められないのなら、その「がん細胞」の周囲の細胞がしっかり生き続けることが大事。「がん細胞」が発生したとしても、周囲の細胞がしっかりしていれば、「がん細胞」はあまり悪化しない』。

これを参考にすると「困った子供にどう対処すればいいのか」ということについても、答えが出せるのだ。「困ったことを止めさせることができるのならそれでいいが、そうでなかったら、家族や近親者がしっかり生活を続けることが大切」となるのだ。そうしていると、その子供は困ったことを止めることがあるし、少なくともあまり悪化はしない。

 

がん細胞はあなたの不良息子

なかには、こう考える人もいるかも❓

「そんな答えでは、根本的な解決にならない」

確かにその通りだが、分かって欲しいことが2つある。

まず1つは、「がん細胞はあなたの不良息子」と言うこと。

これも、がん哲学外来で時々使う言葉だが、ここには困った子供に対する時の、とても大切な事実が含まれているのだ。昔、困ったことをする子供のことを「不良」と呼んだ。この言葉は今ではほとんど使わないが、昭和の頃は日常的に使われたものである。例えば、「不良少年」とか「不良少女」といった具合に、「不良」というのは感情の爆発を抑えることができずに、社会や学校のルールを破るような子供たちのことを意味していた。

「がん」は自分自身の分身である。自分の遺伝子でできた細胞であるから当然のこと。また、あなたの子供もある意味で自分の分身と言えると思う。遺伝子の半分は完全に自分と同じで、赤ん坊の時から自分で育てた子供だから、良くも悪くも自分と同じような面のある存在なのだ。つまり、「がん」も不良息子も、困ったことをする自分の分身という意味で同じなのである。

先ほど「がん」が人生に似ていると記したが、似ている理由は自分の不良息子に苦悩するのが人の一生だからかもしれない。それどころか、人間の一生の課題は不良息子との和解だと言ったら、極論になるのではないだろうか。

しかし、不良息子の困った性格や行動が、親である自分自身の弱点と重なっているとしたら、人は自分の一生をかけてその弱点と対決しなければならないという見方も、あながち間違ってはいないと思われる。

「がん」と同じように、自分自身の身内でありながら頭の痛いことをしてくれる不良息子だが、彼らにしても不運な成り行きから不良息子などと呼ばれるような行動をするようになっただけかもしれない。そして、感情を爆発させたりして周囲の人々を傷つけてしまうのは不本意で、本当は周囲の人々に愛されたかったのかもしれない。

困った子供の問題を考える時、もう1つ理解しなければならないことがある。「なりたくて、不良息子になったのではない」ということである。少なくとも、「がん細胞」の場合は、自らが望んで「がん細胞」になった訳ではなく、ただ、細胞分裂の際に不幸なコピーミスが起こっただけのことなのだ。もし、そんな不運がなければ、本当は周囲と同じような普通の細胞になり、皆に愛されたはずなのだ。

「不良息子も、不運な成り行きの犠牲者」。このことを分かることで、初めて自分と「がん細胞」、そして困った子供との和解の道が見えてくるのだ。

 

「憎まない、恨まれない」ことは難しいが

それでは、どうすれば不良息子、すなわち自分の困った部分と和解できるのか❓

それは、「不良息子を憎まないこと」なのだ。

「がん細胞」と周辺の細胞が強く対立して憎みあっているような状態で、両者の関係が悪くなると「がん」は悪化しやすくなる。周辺への浸潤が酷くなったり、別の臓器へ転移したりするのだ。そして、「がん」は難治になり、遂には増殖を重ねた「がん細胞」もろとも自分の命を落とすことにもなり兼ねない。

同様に、不良息子を憎めば、彼はあなたを恨み、自分を困った存在にした不運な成り行きを恨むようになる。そして、事態は取り返しのつかない破滅へと向かってしまうかもしれないのだ。

逆に、あなたが不良息子を憎まなくなれば、不良息子の恨みもいつかは消える。両者が和解できる日が来るのだ。「がん」の場合も、悪化することなく共存の道が開けるかもしれない。

「不良息子を憎まないこと。不良息子に恨まれないこと」、「がん」で苦悩している人も、子供のことで悩んでいる人も、今はそう思うことが難しいかもしれない。でも、このことを、心の片隅でもぜひ覚えていて欲しいと思う。

いつか、穏やかな日々が訪れ、最後にはきっと、幸せに人生の幕を閉じることができるはずと思う。

 

私見

今本日の食事を購入してきた。片手に買い物かご、もう一方の手に買う品のメモを持つ。あと品物を選ぶ手と、賞味期限や含まれている内容を確認するためのルーペを持つ手も必要である。つまり合計4本の手が必要なのだ。まだ家内は手術直後のため同行できないし、食べられない物もある。この日常がまだまだ続きそうであが、私は腰痛で買い物は非常に大変なのだ。

ただ、私は40歳の頃大病をし、家内や息子に大変苦労を掛けた。今日のこの記事を書きながら、その頃のことが走馬灯のように思い出される。しかし、苦労はあるものの家庭生活に大きな問題は無いと思う。

記事の最後にあるように、必ずや家内の体調も回復し穏やかな日常がきっと訪れると確信する。今は「がん」と共存し、ゆったりと構えた毎日を過ごしていくことが大切と考える👍

 

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toyokeizai.net