長期間使い込んだ傘が壊れてしまった。
家内に話したところ「その傘はお父さんの物」との事。
約20年前に亡くなった親父の傘❓
確かに親父が亡くなった際、私が使えそうな物は東京へ移した事を思い出した。
そんな時、あの情けない記憶も走馬灯のように蘇ってきた。
当時私は会社まで自転車通勤をしていた。
朝の出社時は問題なかったのだが、夕方の帰宅時に不幸が襲ってきたのだ。
天気予報以上に、雪が降ってきたのだ。
車輪も危ないのだが、片手で持った傘の上にもドンドン雪が積もってきた。
時々止まって、傘の雪は落としていた。
しかし、いつもは何でもない場所でその不幸が発生した。
場所は踏切直後で、線路を渡ると右斜め下側への下り坂になった所だ。
自転車の車輪も滑るが、雪が積もった片手で持った傘も非常に重かった。
ブレーキの事など考える余裕は全く無く、ただもう身を委ねるしかなかった。
その結果、当然右側の雪に突っ込んだのだ。
スーツを着たまま。
その時持っていた傘は、今回壊れたその傘であった事を覚えている。
ただ唯一幸いだったのは、体や自転車に大きな問題が発生しなかった。
そのように人生の一時期を共にした傘とも、今日でお別れになりました😥