Madenokoujiのブログ

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AI時代こそ学力が必要📚✍️🤔

情報化社会の「頭のいい人」「悪い人」

「AI」の時代には「大半の知的作業はAIが代行してくれるので、勉強はいらなくなる」という見方があるが本当か❓

インプットできる知識の量は「AI」にはかなわない。単なる「物知り」では意味がない時代になることは確実である。既に、インターネット検索で大量の情報を瞬時に得られるようになった。知識量そのものはほとんど意味をもたなくなっている。だからといって勉強していないと、検索して出てきた情報を読んでも理解できないとの問題が発生する。

医師がネットで検索した医学論文を読んで理解できるのは、医学の用語をたくさん知っており、医学的な基礎知識を持っているからである。医学の勉強をしたことのない人にとっては、どんなに優れた論文でも理解することは困難と予想される。

慶應義塾大学の文学部の入試では、英語の試験で辞書の持ち込みが認められている。「それなら単語を覚えておく必要がないので、楽勝だ」と思うかもしれないが、3ページほどにもわたる難度の高い英文を読んだ上で、その内容をしっかり理解できなければ当然解答もできない。

もともと英語ができる人は、本当にわからない単語だけを辞書で確認すればよく、辞書を持ち込むことによって、より確実に英文を読みこなすことが可能になる。しかし英語ができない人は、1行にいくつも出てくる分からない単語を、いちいち辞書で引いているだけで時間切れになってしまう。その結果、もともと90点の力がある人は100点をとれる半面、30点の力しかない人は1点もとれないという現実に直面する。

情報化社会になるほど、勉強しなくてよくなるのではなく、勉強している「頭のいい人」と「頭の悪い人」の差がさらに拡大するのだ。

 

基礎学力はどんな時代にも不可欠

イギリスでは1980年代に、これからは誰もが計算機を使う時代になるからと、学校で計算は教えずに応用問題ばかりを解かせる教育に転換した。すると、深刻な学力低下が起こり、応用問題がますますできなくなったということがあった。逆に19×19までのかけ算を覚えさせたインドからは、次々と優秀なIT技術者が輩出されるようになった。やはり基礎学力というものは、どんな時代にも不可欠なものと思われる。

かつてインドで、オオカミに育てられた少女が発見されたという話があった。その少女は生涯、簡単な文を話す程度の言語能力しか獲得できなかったと言われた。このオオカミ少女の話自体は創作であるとも言われているが、おそらく実際に人間がある程度の時期まで何の勉強もしていなかったとしたら、人間に生まれていてもその知能は発揮できないと思われる。

どんな時代にも一定の勉強をしていなければ、生き抜くことは困難である。「AI」時代になれば、「AI」を使いこなすための勉強をしているかどうかによって、先行きが大きく変わる可能性がある。「AI時代になれば、東大に入るような学力は必要なくなる」という見方をする人もいるが、むしろ、「AI」時代の方が学力による格差の大きい社会になると考える。「AI」を使いこなせる能力のある人、あるいは貧乏人をだませる能力のある人がさらに格差の上位に立つという、厳しい社会が到来すると予想する。

 

安泰な職業はなくなる

近い将来、「AI」やそれを搭載したロボットに、人間の仕事が大量に奪われると予測される。

例えば税理士の仕事は、既に「AI」の会計ソフトを使用すれば殆ど処理できるようになっている。そこで、税理士が軒並み失業するかというと、話はそう単純ではない。それまで手作業で行っていた業務の大部分をソフトで処理できるということは、一人の税理士にとってみれば、より大量の業務を請け負うことが可能になったということになる。すると、例えば営業能力が高い税理士は、これまでの何倍もの顧客を囲い込むことができる。一方そのような能力に乏しい税理士は、これまで以上に有能な税理士に仕事を奪われることになるのだ。

医師や弁護士の世界でも、医療データや判例を「AI」に読み込ませて、診断や訴訟業務の大部分を任せられるようになれば、同様のことが発生すると思われる。今後は、ありとあらゆる職業において、「できる人」と「できない人」の差が大きくなるはずである。

既にそれがかなり進んでいるように見えるのが、歯科医業界である。歯科医といえば、昔は高収入の代名詞的な職業のひとつであったが、今は生計を立てられるかどうかという歯科医も少なくない。その一方、優れた経営センスで審美歯科のクリニックなどを展開し、億万長者になっている人もいる。

「AI」の時代になっても、「AI」をうまく利用できる才覚のある人や、「AI」を管理する立場に立てる人は、これまでの5倍、10倍の仕事や収入を得ることができると思われる。しかし、「AI」に代替可能な仕事しかできない人達は、今の格差より厳しい社会が到来するため、結果として首を切られることが予想される。

 

日本の未来は楽園か、超格差社会

「AI」時代の日本がどうなるのか、考えられる未来予想図は二つ考えられる。

一つは、誰もが労働から解放される「楽園」である。多くの人が「AI」に仕事を奪われる代わりに、ベーシックインカムが導入され、全ての人に最低限の所得が保証され、働かなくても食べていける夢のような未来である。労働はすべて奴隷に任せて、市民は哲学的思索と議論だけした古代ギリシャのような状態である。しかもその奴隷が人間ではなく、「AI」を搭載したロボットになる訳なので人道的と言える。

もう一つは、「AI」の上に立つ人間と、「AI」以下の働きしかできない人間の格差が残酷的なまでに拡大する「超格差社会」である。

実は、バブルがはじける前の日本は、前者に近い社会であった。当時の日本は、オートメーション化により工場の生産性が世界で最も高い国であった。同時に従業員の終身雇用が普通だったので、業務の機械化が進むほど従業員はラクになったのだ。

しかし1990年代後半以降、機械化で余った労働力はリストラの対象とされるようになった。そして格差が広がったのだ。

 

「AI」時代の「負け組」の末路

生活保護費の対GDP比率が、OECD加盟国中で最低レベルであるにもかかわらず、生活保護費を出し過ぎているとテレビが報じ、コメンテーターが同調して受給者バッシングが起きる日本である。

「AI」によって失業した人が、路頭に迷ってうろうろしていたら、「勝ち組」の人間から「1,000円やるから一発殴らせろ」と言われたらどうなるだろう。食べるために言うことを聞いて、大けがをさせられ本来なら傷害罪で訴えることができるのに、法律を知らないために「金を払っているから示談が成立している」と丸め込まれるのだ。

挙句の果てに「まさか生活保護を受けて、俺たちの税金で食う気じゃないだろうな❓」と恫喝される。それが「AI」時代の「負け組」の末路と示さなければならない。物事を知らないと、どこまでもみじめな目に遭い続けることになる。生活保護は本来、憲法で守られた国民の権利であり、消費税が導入されて以来税金を払っていない人はほぼ皆無である。にもかかわらず、「勝ち組」の振りかざす論理に反論できず、言いなりになるしかないのだ。

アメリカなら失業しても、対GDP比率で日本の3倍近い生活保護費が支給されている上に、多くある寄付財団が救いの手を差し伸べてくれる。イスラムの国では、ラマダン(断食月)の時期には貧者に対して積極的に寄付や施しが行われている。

これほど弱者や貧しい人に厳しい国は、日本しかないと言ってもよいと思う。この国では、「勝ち組」にならないと大変なことになる。唯一の救いは多くの人が勉強していないので、少し勉強するだけで「勝ち組」になれることである。

 

求められるのは「ドラえもん」より「のび太

「AI」が人間に代わってほとんどのことを行うようになる。それは、言ってみれば誰もが「ドラえもん」を持つのと同じだ。自分では働かない「のび太」が、「ドラえもん」=「AI」に「これが欲しい」と要求すれば、それで何でも済んでしまうのだ。しかし、「ドラえもん」という物語において、重要な役割を果たしているのは、何でも出せる「ドラえもん」より、むしろ「のび太」の方である。もし、「のび太」がつまらない人間だったら、あの物語は成立しないのだ。「こんなものを出してほしい」という「のび太」のリクエストがユニークだから、話が面白くなるのである。「AI」の時代に価値が高いのは、要求に応じてものをつくる「ドラえもん」的な人間よりも、「これをつくれ」と要求する「のび太」的な人間であるのだ。

IT時代にその最初の体現者と言っていいのが、スティーブ・ジョブズである。彼が自分自身はITオタクでも技術者でもないのにアップルを創業して、大成功を重ねてきたのは、「こんなものを作って欲しい」と思いつく、自分のその発想力に自信を持っていたからである。

 

私見

私は前回投稿の「2024年問題」に関し、解決する方法の一案として「AI」を記述した。私は67歳の爺さんで、「今後必要な資金」「物価の高騰」「介護費用」‥‥についても投稿している。私が死ぬのが早いか、「AI」が充分に活用されるのが早いか、不明な点も感じるが必ずや人にとって有用なツールになることは確実と思っている。

例えば介護については、公的施設である「特別養護老人ホーム」と民営の「有料老人ホーム」がある。前者は入所費用が安価であるため、多くの人が入所の順番待ちをしている。

正直に書いてしまうが、公的機関は新しいことへの対応が非常に遅い。知らない方も多いと思うが、経済産業省管轄の機関への申請や届出の方法について、フロッピーディスク等の特定の記録媒体の使用を定める規定が数多く存在していたが、2022年(たった2年前)にこの記録媒体名が削除された。

少し遠回りをしたが、民営の「有料老人ホーム」が「AI」を活用して、入所費用を「特別養護老人ホーム」より安価にできれば、多くの介護希望者を獲得できるはずである。別の書き方をすると、公的機関が担当する業務には「AI」駆使により金になる仕事が非常に多く存在すると考える。

役所に勤めれば生涯安泰的な考え方がある。しかし、「AI」により役所でも「負け組」が存在するような時代になり、人員削減により減税なども「夢」ではないかもしれない。

異論のある方もいると思うが、私は「孫正義 氏」「豊田章男 氏」「栗山英樹 氏」を尊敬している。彼らの視点は必ず先のそのまた先を見据えているからだ😐

 

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