時間は誰にでも平等に流れるが、体や心が衰えていく人もいれば、エネルギッシュで元気なまま過ごす人もいる。そこにはどんな差があるのか❓
高齢化医療の第一人者で精神科医でもある和田秀樹先生によると『老化は「感情」から始まる。何の対策も取らないでいれば、体・脳機能を維持できなくなる』との事。
ここでは、上手な介護保険の使い方を解説する。
せっかくなら最後に「いい人生だった」と思えるような生き方をしたいもの。
ここに紹介したヒントを活用して、より良い幸せを手に入れてみては❓
■ひとりで抱え込まず、まずは相談窓口へ
介護が必要になった時、または介護について事前に相談をしたい時は、ひとりで悩まず「地域包括支援センター」を訪ねる。
「地域包括支援センター」は、「地域の高齢者が、住み慣れた場所で、自分の暮らしを人生の最期まで続ける」のための様々な相談に対応する公的機関だ。
センターには、社会福祉士、保健師、主任ケアマネジャーなどの資格を持つ相談員がいる。
「介護保険や保健・福祉サービスの紹介、利用手続きの援助」や「介護をする家族への支援」「介護予防事業の紹介」などに関する相談に応えてくれる。
相談、情報提供は無料。
介護の事が何も分からなくても、「地域包括支援センター」に行けば解決の糸口が見つかる🙂
■生活環境と身体機能を確認する「認定調査」
介護保険の介護サービスを利用するには、「要介護認定」を受ける必要がある。
これはその人に「介護が必要である事」を証明するものだ。
認定を受けるには、(1)本人またはその家族が自治体の窓口に申請し、(2)後に本人が自宅などで「認定調査」を受ける必要がある。
認定調査は、自治体の職員や自治体から委託を受けたケアマネジャー(介護支援専門員)が行う。
(1)の申請は、地域包括支援センターに代行を依頼する事もできる😐
認定調査では、生活環境を調べる「概況調査」と、身体・生活・認知機能など74項目についての聞き取りをする「基本調査」、関節の可動域や立位保持の機能を見る「動作確認」が行われる(所要時間は約1時間)。
認定調査が行われるのと同時に、自治体から主治医に意見書の依頼があり、認定調査の内容とともに判定材料となる。
認定の通知は、申請から原則30日以内に郵便で届く。
「要介護認定」は、心身の状態によって要支援1・2、要介護1~5の7段階に分けられる🤨
■私事
約5年前の旧盆の前日、別居している母から調子が悪いので来て欲しいとの連絡があった。翌日から世間は長期休暇になり高速が混雑するため、何の準備もせずに取り敢えず実家へ帰った。
母は約3日間、食事以外はずっと寝ていた。直ぐに帰れると思っていたが、いつもの母と異なる事を感じ、旧盆明けに主治医の受診を決めた。先生は内科の医師で、同じクリニックの別の先生の受診を指示された。簡単なテストの結果、総合病院を受診するよう紹介された。
総合病院を受診し前回と同じようなテストを行った結果、所謂年寄り病との診断で進行を遅らせる薬を処方された。私はどうすれば良いのかと思った時、看護婦さんから電話番号を教えて頂き、電話するように指示された。
電話して分かったのだが、これが「地域包括支援センター」だったのだ。その結果私は予想外の約2年間の介護生活になり、その後約1年間の老人ホームでの介護を受け、母は肺炎で亡くなった。
我が夫婦も近い将来当然一人になり、そして残された一人が逝く事になる。私はもう直ぐ古希であるが、母の時の経験から既に「地域包括支援センター」との面談を行った。今は私なりのエンディングノート案を作成中で、完成後「地域包括支援センター」とまた相談する事になっている。更に、葬儀社は決定しており納骨先も確保済みだ😐