Madenokoujiのブログ

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キーエンス社員が「日本平均社員の20倍の利益」を生み出す訳❓

注目される利益率と給与の高さ

特筆される成長で注目される「キーエンス」は、自動制御機器,計測機器,光学・電子顕微鏡などの開発・製造販売を行っている。注目される理由は、「利益率の高さ」と「給与の高さ」である。営業利益率は脅威の55%超、社員の平均年間給与は2,000万円超。売上高は1兆円に満たないなが、日本の時価総額ランキングで第5位である。

日本企業における製造業の衰退が懸念される中で、目覚ましい成果を上げる「組織の在り方」が注目されている。

キーエンスの2022年度の「従業員一人当たりの売上高」は約8,700万円で、「一人当たりの営業利益」は4,821万円である。現在、日本企業全体の一人当たりの営業利益の中央値は約253万円なので、キーエンスの社員は「日本の平均社員の約20倍の利益」を達成しているのだ。

これは個々の全社員の「圧倒的な成果」が、キーエンスの成長を実現させている。そこで優秀な人材の採用方法に、興味を感じる方が多いと思う。しかし、キーエンスは新卒採用という一般的な会社なのだ。特に、営業職では中途採用は行なわず新卒採用のみである。基本的に「すぐに成果を出せる経験者を採用する」という考え方ではない。更に、そんな新卒採用においても、「学歴を重視しない」ことを方針としている。他の一流企業のように「新卒者に有名大学出身者ばかりを採用する」ということもなく、「大卒でも高卒でも、同じように結果を出せる」という考えを基本としている。実際、上層部に高卒の方も多く在籍している。

キーエンスの神髄は、『どんな人材でも、短期間で「圧倒的な結果が出せる人」に成長させることができる』という点にあるのだ。

 

僅か1年で「仕事ができる人」に変貌

キーエンスの社員は、1年で目覚ましい成長を遂げる。他の会社では同じレベルを達成するには10年は必要と考えられる。これは、普段キーエンスの社員と接する顧客や取引先の方々の情報である。キーエンスの社員は圧倒的なスピードで成長し、瞬く間に「仕事ができる人」に変貌するのだ。

更に、キーエンスの社員の成長スピードの速さは、「人材市場」でも高い評価を受けているようだ。人材の評価をするプロフェッショナルの目からも、「キーエンスの社員は短期間で一流の人材になる」ということが認められているのだ。

では、なぜキーエンスの社員は、短期間で急成長できるのか❓

その秘密が、社内で独自に行われている「数値化」による仕事術にあるのだ。キーエンスでは、各社員が「自らの仕事」を「数値化」し、日々これを管理している。それも「売上」や「利益」といった「最終的な目標」の数値だけでなく、「電話の回数」,「アポの件数」,「面談の件数」,「商談化の数」など、あらゆる「プロセス(行動)」を日々「数値化」し、管理している。

例えば、営業に関し『先月、受注目標を達成できなかったのは、「電話の件数」が10件足りなかったからだ』、人事では『「応募数」が20件足りていないから、採用人数も目標の数字に足りていない。応募数の改善が急務だ』のように、チェックしている。

このように、「目標」だけでなく、目標に至るまでの「プロセス」を「数値化」することで、初めて「自分の不足点」が客観的に可視化される訳だ。「不足点」を把握することは、成長の源になるのだ。「自分に足りない点」を自分で把握し自分で改善するから、自ずと成長に繋がるのだ。

キーエンスの社員は、自ら「数値化」し可視化された「不足点」を日々改善するので、「素早い行動の変貌」を実現している。従って、圧倒的なスピードで、成長を遂げるようになるのだ。

 

社員が急成長する「キーエンスの数値化」とは

この「プロセスの数値化」の考え方は、多くの企業で行われてきた。しかし、「個人の行動レベル」でこの「数値化による管理」をしているケースは少ないと思われる。「キーエンスの数値化」の強みはここにあるのだ。「組織レベル」でしか使われていなかった「数値化」を、「個人の行動レベル」にも適用することで、個人のパフォーマンスを最大化することに成功しているのである。

キーエンスの数値化」は、このように自らが「目標を明確化し、この目標を達成するため行動する」ことにより、自ずと急成長を発揮するのだ。

今更なぜ「数値化」が急成長に繋がるのか❓

ビジネス環境の変化が激しい現代、日本企業で唯一と言っていいほど急成長を遂げるキーエンスとその社員たちを見ていれば、「数値化」が最も効果的であることを明確に認識できるはずだ。

会計や簿記、統計などの専門知識も、エクセルを使ったデータ分析も必要ないのだ。使うのは「四則演算」、つまりは「たし算」「ひき算」「かけ算」「わり算」のみであるから、誰もが今日から直ぐに始められるのが「キーエンスの数値化」である。

「数値化」とは、「営業や販売などの職種」あるいは「データ分析や統計を使う職種」のためだけと思われがちである。しかしキーエンスでは、あらゆる部署のあらゆる個人の仕事が「数値化」されている。

「〇カ月で商品リリース〇件」を目標とする「企画・開発職」であれば、「企画」「設計」「試作」など、「プロセス」を「数値化」している。「〇カ月で採用人数〇人」を目標とする「人事職」であれば、「応募」「書類選考」「一次面接」「二次面接」「最終面接」「内定」などの「プロセス」を「数値化」した。当然個人単位での「数値化」である。

キーエンスの数値化」は「個人の目標達成」に有効なもので、「あらゆる職種の社員」のためのものである。キーエンスはどんな部署のどんな職種でも、個人が「数値化」を取り入れることにより、社員の急成長を実現させてきたのだ。

 

数値化で「漠然としたストレス」が解消

キーエンスの数値化」は、自ら自分を変えるための「攻めの数値化」で、「目に見えないプレッシャー」や「漠然としたストレス」を取り除くための意味も含めている。自ら「自分の行動」を「数値化」し、客観的に「自分の不足点」を捉えることで、目標に向けて「何をどうすればいいか」が明確になる。

「無駄な努力」を0にし、努力したことが100%結果に変わる。これが「キーエンスの数値化」なのだ。改善したことが目に見えて結果として現れるので、一度体験すると、成長するのがどんどん楽しく感じられるはずである。

 

私見

長い投稿を最後まで読んで頂き、有難うございます。

我が家は67歳年金生活の老夫婦ですが、皆さんは何かを「数値化」しているでしょうか❓

例えば家計簿はどうでしょう❓

私のパソコンのデスクトップには一つのExcelファイルがあり、これだけで我が家の全財産を「数値化」し、現状把握ができるようにしています。毎朝銀行の預金をチェックし、使ったお金は直ぐに入力しています。

また、人生百年時代とも言われますが、当然私も家内も何時亡くなるかは分かりません。しかし将来に関しても、平均余命や平均の介護費用などを参考に、「+α(ゆとり)」を加味して出来る限り「数値化」し、我が家の状況が大丈夫か否かの可能性をシミュレーションしています(下記)。

madenokouji358.hatenablog.com

本当は介護費用の精度を上げるため、この年末に「地域包括支援センター」との打合せを計画していました。しかし、家内が体調を崩してしまった為、元気になったら打合せを実施の予定です。

今後の老後の生活を、穏やかにゆったりと楽しみたいと考えた私なりの施策です😊

 

詳細

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