Madenokoujiのブログ

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高収入が見込める学問💵

世界的トップ企業は、どのような人材を求めているのか❓コンサルタントの相良奈美香氏は、「行動経済学」とキッパリ答える。巨大IT企業の成長した大きな要因が、「行動経済学の巧みな活用」と指摘。行動経済学を専攻した多くの学生が、FAANG(FacebookAppleAmazonNetflixGoogle)に就職しているとの事🤔

 

■何故、「行動経済学」が注目されるのか❓

お金が動く「経済」で、人はどう行動するのか❓その理由は❓それを理解する事がビジネスでは重要で、それを明らかにするのが行動経済学という学問なのだ🤨

行動経済学が急展開している現代を生きる私達の周りには、既に行動経済学を組み込んだ商品やサービスが溢れている。特に効果的に活用しているのはFAANGだ🏢

例えば、動画配信サービス・ネットフリックスは1997年の創業当初はDVDのレンタル会社だったが、2007年から動画配信事業に移行。2億人を超えるユーザーを持ち、巨大IT企業に成長した。その大きな要因の一つが、行動経済学を効果的に使った推薦機能だ。動画配信サービスは「何が面白いのか❓」という、年齢も性別も国も好みも違う人達に応えるために、何百万ものコンテンツを揃えなければならない。しかし、あまりに数が多すぎユーザーは選べない。ではどうする❓そのために作られた戦略には、行動経済学が含まれている。ネットフリックスのユーザーならよく知っているはずだが、アプリを立ち上げ自分の名前をクリックすると、直ぐに色々なお勧めの番組が現れます。ユーザーはこの推薦機能に従って視聴できる。更に関連する番組も並べられ、自分で深く考えなくても次々と好みの作品を選ぶ事が可能。また、アプリを利用すればするほど、どんな作品を好むかのデータが集まり、より精度は高くなる❤️

「人は情報も選択肢も多ければ多いほど良い」というのが合理的な個人を前提とする伝統的な経済学の答えだ。消費者自身も顕在意識としては「沢山の選択肢があったほうが良い」と考えた。しかし、行動経済学は「情報や選択肢が多すぎると、人は最適な意思決定が出来なくなる」と解釈する。行動経済学の理論では、これは「情報オーバーロード」「選択オーバーロード」の状態と解釈する。そこでネットフリックスは、何百万ものコンテンツを用意した上で、ユーザーが実際に目にする情報や選択肢を適量に絞って最適化している。これが、推薦機能だ😃

 

■世界的大手が活用する「現状維持バイアス

アマゾンやディズニーなどの配信サービスも同じで、プログラムの第1話が終わると自動的に第2話が始まる。DVDの時代は自分で再生し、その都度「見続けるかどうか」を決定していた。その結果、今のようにダラダラと見続ける事は少なかった。しかし、今の配信サービスのように勝手に再生されたら、今の状態を続けたい「現状維持バイアス」という行動経済学の理論が働いて視聴を続ける。「1話が終わったら自動的に2話が始まってそのまま見るのが当たり前だよ」という状態になり、延々とアプリを使い続ける。TikTokはまさにこれだ。人間は合理的かつ冷静に意思決定すると伝統的な経済学は考えたが、実はこれは非合理でこれらの企業はその事を理解し、上手く行動経済学をビジネスに取り入れている😐

 

スターバックスがトップ企業でいられる理由

FAANG以外にも、食品から医薬品まで多くの大手メーカーは行動経済学をビジネスに取り入れている。トップ企業がトップでいられる理由の一つに、行動経済学に基づいた戦略があるのだ。例えばスターバックスのモバイルアプリは、行動経済学を徹底的に活用しているのだ。特に注目なのが「スター」というポイント制度だ。最終的には「ゴールドスター」のステータスとなり、新製品を一足先に購入できたり、誕生日プレゼントがもらえる特典が付く。何より「スターバックスの上級ステータス」というランク付けは、顧客に優越感をもたらす。これは行動経済学で言う「ポジティブ・アフェクト(ポジティブな淡い感情)」という理論を利用した戦略だ😍

ステータス制度は航空会社、ホテルなど多くの企業が導入している。スターバックスのこの「スター」制度では、モバイルアプリで「残り4日❗」と期間限定ボーナスがもらえる期間がメッセージで送られてきたり、「ゴールドスターまであと○○スター」などが表示される。これらも行動経済学の観点から言えば、ゴールが近づくほど意欲が増す「目標勾配効果」という理論の応用だ。期間限定ボーナスや徐々にステータスが上がっていく仕組みは、コンピュータゲームの理論をビジネスに応用した「ゲーミフィケーション」でもある☕

 

■「25も200の差も同じ目盛り」に隠されたトリック

さらに、ステータスバーの目盛りにもちょっとしたトリックがあり、25スターと50スターの目盛りの間隔が、200スターと400スターの目盛りの間隔と同じだ。25の差も200の差も同じ目盛りというのはグラフとしては明らかに間違いなのだが、行動経済学的に言えば優れた戦略。顧客はよく吟味せずにパッと見た雰囲気で判断するため、「もう50スター集めた。頑張って最後まで集めよう」と誘導される。実際には、50スターまでよりも400スターまでの方が、集めなければならないスターは当然多くなる。こうしてスターバックスのこの「スター」制度で、多くの利用者を集めている⭐

多くの企業は人の非合理な意思決定と行動のメカニズムを知っており、競争相手より優位に立とうとする気持ちを熟知しており、行動経済学を使っている事を企業秘密として公言しない。いわばお客様には知られたくない“公然の秘密”なのだ。しかし、行動経済学を学ぶと「このサービスは行動経済学が裏にあるな」と直ぐに分かるようになる。従って、行動経済学を学ぶと世界が違って見えてくる。あらゆる企業の戦略が張り巡らされた今、教養としての行動経済学を身に付けると、二度と素朴なものの見方は出来なくなる🤣

 

・消費者:企業の戦略に乗せられないように賢くなれ👍

・企業:顧客にサービスや商品をより多く楽しんで頂くための戦略家になれ✌️